今回は、釣りの必修科目であるノット(結び・結束)についてです。
様々な種類のノットを試してきましたが、私なりの【結論】が出たのでご紹介したいと思います。
私はアジング・エギング・ジギングなど、今は全てこのノットでやっています。
①【リーダー】と【PE】
【FGノット】
②【リーダー】と【リング・スナップ・サルカン】
【宏昌丸ノット】
最強な理由・結び方・コツなど、①②それぞれ解説していきます!
簡単で最強!ノット・結び・結束はコレで決まり!
アイキャッチ画像撮影 : tsuriroman
①【リーダー】と【PE】
結論:FGノットが最強
撮影 : tsuriroman
ジギング・ショアジギング・エギングなどの【ルアーフィッシング】をやる人なら、まず最初にチャレンジするであろう最もポピュラーなノット【FGノット】。
FGノットよりも【強度が出るノット】【簡単なノット】など色々ありますが、総合的に考えるとやはり【FGノット】が最強という結論に至りました。
最強の理由その1. 強度
【FGノット】は、数あるノットの中でも最強クラスの強度を誇ります。
メインラインの90%くらいの強度が出ます。
PE3号の8本寄りだと50LBくらい強度がありますので、50LB×90%=45LBくらいの強度が出る計算ですね。
他に【PRノット】や、最近出てきた【SCノット】などが強いと言われていますが、だいたい+5%前後の強度の違いなので大差はなく、十分な強度と言えます。
根掛かりした場合に、PE本線から切れるのを防ぐ意味合いでも【90%】くらいの方がいいと思います。
最強の理由その2. 結びコブが小さい
リーダーを短くして、キャスト時に結びコブがガイドの外側に出ているのなら問題はありません。
しかし、オフショアジギングやその他のジャンルでも根や岩礁帯エリアなどを攻めるために、リーダーを長く取りたいシーンってありますよね。
リーダーを長く取ると、キャスト時に結びコブがガイド内を通る事になるので、ライントラブルが発生しやすくなります。
特に結びコブが大きくガイド抜けの悪いノットだと高切れ・エアーノット・飛距離の低下など、様々なライントラブルの可能性が高くなります。
その点、【FGノット】は他のノットに比べて結びコブが小さくガイド抜けがいいので、リーダーを長く取ってもライントラブルが少ないです。
最強の理由その3. 安定して強度が出る
単純な引っ張り強度で言うと【PRノット】や、最近出てきた【SCノット】などの方がFGノットより+5%前後の強度が出ると言われています。
ですが、【PRノット】は特殊な道具(ボビンなど)が必要なので、手軽さの面で私的には×。
【SCノット】も試してみましたが、強度が安定しない印象がありました。
せっかくの強いノットでも、ちゃんとノットが決まらないと(成功しないと)半分以下の強度になってしまいます。
【FGノット】は他に比べて、安定して強度が出ます。
5%強度UPか強度の安定どちらかを選ぶなら、私は迷わず強度の安定を選びます。
※ 結びやすさは個人差があると思います。
【FGノット】の結び方とコツ
結び方はYouTubeなどでたくさん出ているので今更感はありますが、コツなども踏まえて丁寧に解説していきたいと思います!
※FGノットは人によって結び方に微妙な違いがあります。
① 親指と人差し指でラインをつまむ
② 人差し指にクルクル7周巻き付ける
③ 小指に3周巻き付ける
④ 拳を握り、小指に巻いたラインを滑らせながら、拳の上で輪を作る
⑤ リーダーを輪の中に下から上に通して、指でつまむ
⑥ 拳を裏返して、リーダーを輪の中に上から下に通す
⑦ 拳を元に戻して、リーダーを輪の中に下から上に通す※この時、リーダーを左手の中指で上に押し上げるように通すとやりやすいです。
⑧ 【⑤〜⑦】を10セット結ぶ
※1回1回編み込む度に、リーダーの端糸を歯で噛んで引っ張った状態で、人差し指と中指で広げるようにして、しっかりと編み込んでいきます。
⑨ ハーフヒッチを1回かける(上に輪っかを作って下から通す)※PEの端糸を歯で噛んで引っ張った状態で、左手でリーダー本線と右手でPE本線、3点で引っ張り仮締めします。
⑩ 1回目の本締めをする
※唾などでノット部分を湿らせてから、さらに「ギュ〜!」っと【形を整えながら】【ゆっくり】【何回かに分けて】【強く】締めていきます。
※本締めの時、手袋をしないと手が切れるので注意!
はい!
この状態が最強の状態です!
初心者の方は、この最強の状態でどのくらいの強度があるのか、何回か切れるまで引っ張って【限界】を体で覚えておきましょう!
※最後の本締めの時に【限界】ギリギリまで締め込む為。
⑪ さらにハーフヒッチを⑨の逆から(下に輪っかを作って上から通す)かける
⑫ さらにハーフヒッチ(⑨と⑪)を交互に2セット(合計3セット)かける
⑬ リーダーの先端を3ミリほど残してカットする
※3ミリくらい残さないと、強く引っ張った時に解けてしまう事があります。
※この後リーダー先端を炙ってコブを作る人もいますが、あまり意味がないので私はやりません。
⑭ PE側にハーフヒッチをかけていく
※強度的な意味ではなく、リーダーの切り口でPEを傷つけないように保護的な意味でハーフヒッチをかけます。
⑮上に輪っかを作って下から通す
⑯下に輪っかを作って上から通す
※1回1回PEの端糸を歯で噛んで引っ張って、しっかりと締め込んでいきます。
⑰ 【⑮〜⑯】を合計5セット繰り返す
⑱ 最後の本締めをする
※ノットがしっかり決まっているかを確かめる為に⑩の時の感覚を頼りに、限界ギリギリまで「ギュ〜!」っと【ゆっくり】【何回かに分けて】【強く】締め込みます。
⑲ 3mmくらい残してPEの端糸を切る
※PEの端糸は切ったあとにほつれるので、ライターで炙るとキレイになります。
※ただし、ハーフヒッチ部分にダメージを与えないように、炙る時は爪で端糸を挟んで保護してから炙りましょう。
⑳ 完成!!!
これを見て嫌になる初心者の方もいると思います、、、。
慣れてしまえば1分くらいで組めてしまうので、諦めて他のノットに逃げずに(笑)是非練習してみて下さい!
②【リーダー】と【リング・スナップ・サルカン】
結論: 宏昌丸ノットが最強
撮影 : tsuriroman
【宏昌丸ノット】や【5秒ノット】と呼ばれている、まだあまり知られていない最強のノットです。
【宏昌丸】とは、外房で有名なヒラマサの【ジギング&キャスティング】を専門でやっている遊漁船です。
最強な理由
説明するまでもなく、単純に強くて簡単。
強度は、最強と名高い漁師結び(完全結び)と言うノットが有名ですが、それよりも強いです。
結束スピードは【5秒ノット】と言われるだけあって、めちゃくちゃ簡単。
数あるノットの中でも最速なんじゃないでしょうか。
逆に、宏昌丸ノットを使わない理由がありません!
【宏昌丸ノット】の結び方とコツ
① リングの中に、リーダーを右から左に通す
② 輪っかを作るように、また右から左に通す※最初に通したラインの手前側です。
③ リング部分を指で押さえ、本線側を輪っかの後ろで縦にする
④ 端糸側を後ろから輪っかの右側に通す
⑤ 端糸側を後ろから輪っかの左側に通す
⑥ リーダー本線側とリーダー端糸側を引っ張って仮締めする※この時は50%くらいの力で締め込んで下さい。この時に強く締めすぎると強度が落ちる場合があります。
⑦ リーダー本線側とリング側を引っ張って本締めする
⑧ 完成!!!
どうですか?
簡単すぎて不安ですよね(笑)
こんな簡単なのに、漁師結びより強いんです!
アジングで【2.5lb】の時も、オフショアのヒラマサキャスティングで【80LB】の時も、これだけでやってます。
コレはかなりおすすめなので、是非試してみて下さい!
※カゴ釣りなどで、サルカンにPE直結の時は【漁師結び】をおすすめします。
ノットに便利なアイテム
ノットを結ぶ時に、ノットの精度をさらに高める事ができる【アイテム】を2つご紹介します!
結びにシュッ!
【PEにシュッ!】のノット用。
本締めの前に唾などでノット部分を湿らしますが、唾の代わりにこの【結びにシュッ!】をノット部分に吹きかけてやる事で、ノットがしっかり決まり、さらに結束強度もUP!
結びコブのガイド抜けもよくなります。
缶も小さいのでジャマになりません。
とてもおすすめです。
相棒
こちらは、ノットを本締めする時に使う道具です。
キャップを回すと中からもう1本出てきます。
コレにラインを巻き付けて引っ張ります。
こちらを使う事で、ラインで手を切る心配もなくなり、手よりも力が入るのでしっかりと本締めをする事ができます。
オフショアのジギングやキャスティングなど、50lb以上のノットには特におすすめします。
※根がかり外しにもおすすめです!
最後に
【ノット】のご紹介は以上になります。
どのノットにも言える事ですが何回も練習する事が大切です。
家では簡単に組めても、実際に釣り場や船の上で「風が強かったり」時合いで「焦ったり」すると、かなり難易度が上がります。
せっかくのチャンスを無駄にしないように、どんな状況でも「確実」に「素早く」組めるようになるまで、家で何回も何回も練習しておきましょう!
撮影 : tsuriroman